あの時君が伸ばした手は

夕方の言葉が気になって眠れない。


時刻は午前2時だ。

あれから帰ってしばらく自宅で放心していた。


気づいたら10時になっていたのでお風呂に入って何も食べずに布団に入ったんだけど、眠れない。


『香菜が死んだの、私とあんたのせいかも。』


桐谷さんは諸星さんの死の真相を知ってる?
でもだったらなんで言わないの?

それに諸星さんの死は僕と桐谷さんのせいってどういう事だろう?

僕が何かしたのかな?


そんな思いがさっきからループしていて抜け出せない。