あの時君が伸ばした手は

「これだけじゃ何か分からないじゃない!」

桐谷さんは辞書を乱暴に本棚に仕舞った。

その振動で本棚の上に乗っていたオルゴールが傾き、落ちてきた。

僕は咄嗟にキャッチする。

「うおっ!あぶなっ!」

もう少し遅かったら桐谷さんの頭に当たるとこだった。