「諸星さんの事……どう思ってたのかな?って……。好きだったんでしょ?それ以外にどんな気持ちがあったのかなって……。」

恐る恐る江角を見る。

特に変化は無かった。

「諸星の事は確かに好きだったぜ。でも高校の時、1度フラれたんだ。」

「え?そうだったの?」

「あぁ。卒業式の日、勇気出してコクったのによ、好きな人がいるって。

諦めきれなかったけど、何もできないまま諸星は死んじまった。
あのみんなで集まった日、あんなテンションだったけど、俺、必死に泣くの堪えてたんだぜ?」