あの時君が伸ばした手は

「“自分は正義の塊だ”みたいな顔でどんな人でも助けてたでしょ?

無視されてた子や、中々クラスに馴染めてなかった子も。
それが鼻についたのよね。」

「それが嫌いな所?」

「うん。そんな感じ。でもみんなそう思ってたくせに、香菜はみんなの憧れだった。それもちょっと嫉妬してたかな。」

なるほど。女子の友情は中々暗い部分がある。

でも殺す動機にしては少し弱いかもしれない。