まさかの私と大城は隣の席だった。

「大城!よろしくねー!」 「おん!」

大城はどっちかというと無口で無愛想な人で、こっちから話しかけないと話してくれないようなタイプだったのにいつのまにか大城から話しかけてきてくれるようになっていた。

移動教室のときも「行ってきます」 「行ってらっしゃい」 「おかえり」 「ただいま」は当たり前だった。
今思えば新婚さんみたい(笑)

今までの大城なら授業中に起きてることもないし、ノートなんて一切とらないし、ましてや教科書を開いて問題を解くなんて絶対ありえなかった。
だけど、私が「ちょっとだけ一緒にやってみよう!」といったら素直にやり始めた。
そこから大城は「ここはどうやってやればいい?」って聞いてくるようになった。
前までの大城とは違ってゆっくりでもノートをとったり教科書を開いていたり、私は少し感動していた。
この頃から私は少しずつ大城に惹かれ始めていたんだ