「姫桜!クラス分け あるよー?」



遠くから 私を呼んだ声が聞こえた



私 【愛咲 姫桜(アイザキ ミオ)】

今日から中学一年生です!



「あぁ...ほんと、ドキドキする...。愛友と同じクラスかな...」



望月 愛友(モチヅキ アユ) 私の小学校1年生の頃からの友達



「あ、うち 3組!姫桜は?」




愛友は早速 クラス分けを見ていた

なんでそんなに 普通なのよ...私はほんと、怖いんだけど...愛友と違うクラスはほんとに悲しい



「えっーと.....」



私は自分の名前を 目で追った




「ん??私の名前ないんだけど...!」



どんなに探しても 私の名前は無い




「そんなことあるわけないでしょ!よーく探してみなよ!」


探してるんだけどなぁ...



「んー...。あ!これかな??」






【愛咲 一斗】





「姫桜...字が間違えられてるよ...あ、でも私と一緒のクラス!」




え、字が間違われてるなんてあるの?!
そんなことって...





「うーん。私であってるよね?」





「愛咲って 珍しい名前だから 姫桜でしょ!ほかのところ見ても 姫桜っぽい名前ないしっ!」





そっか...まずクラスに行けばわかるね!



そう言い 私と愛友は 1年3組に進んだ



「あー!愛友!机に貼ってある名前まで違うんだけどっ!」


机には 【愛咲 一斗】としっかり書かれていた




「とりあえず そこ座っときなよ」



私は 少し迷ったが そこに座ることにした 名前見つからないし...



「あ、愛友そこなんだっ!近い いぇーい!!」


「あーそーだねうんうん」


なんでそんなに迷惑そうなの!

あれ、待てよ。

愛友の名字は もちづき 私はあいざき...なのに近くになるのはおかしい...

そもそも クラス分けの紙の時点で気づくべきだ...




「おい、おまえ誰だよ」



あ、