魁斗のことはまた会った時に謝ろう。
「……腹は減ってねえか」
話を変えてくれたのか、蓮が聞いてきた。
『大丈夫。出勤前に食べてきたから』
さすがに昨日のようなヘマはしない
煙草を咥えたからライターの火を点けて近づけたら手で制された
なんだ、自分で点けたいんだね
蓮は自分のライターを開け、火をつけると私とは反対に顔を向け煙をひとつ吐く
途端に臭う煙草の匂い
『っ、』
やっぱり苦手だ
でも仕事だから…我慢我慢、
紛らわすようにシャンパンを口に含む。
「無理して飲むな。ノンアルでも慣れねえもん飲んだら気分悪くなるぞ。茶でもジュースでも飲め」
そう言ってベルを押した。
直ぐに現れたのは満島さん
近くで待っていたかのような速さで来た満島さんに蓮は烏龍茶を持って来るように頼んだ。
