自分が情けなくて仕方がない 脚の上に置いたハンカチを強く握りしめる。 その時 ――ぽんぽん 優しく頭を触られた。 「…大丈夫だ」 昨日も聞いた優しい声 ぽんぽん また、優しく頭に触れる やっぱりこの人は不器用だけど優しい そう、思った。