すっごい笑顔の満島さんに嫌な予感がする
『……またですか?』
一応、聞いてみた
「うん、また♪」
……
嬉しそうな表情に更に嫌な予感を感じながらついて行った。
ガチャリ
『……』
…やっぱり
ソファの真ん中で王様のように堂々と座る蓮が静かに私に視線を向けた。
今日は彼ひとりだけのよう
足を踏み入れ、ゆっくり近づいていく
『ご指名頂きありがとうございます』
軽く膝を曲げテンプレートの言葉を放ち少し空間をあけて蓮の隣に腰かけた。
変わらず返答も何もない蓮
昨日の今日でなんだか気まずい
それになんで私を指名したのだろうか?
もしかして、ちゃんと働いてるかみるため?
よくわかんないけど、
…とりあえずお酒作ろう
蓮はウイスキーのロック
ロックグラスを手に取り昨日椿さんと満島さんに教えてもらった通りにお酒を作っていく。
『お待たせしました』
マドラーでまわしたあと、コースターの上に静かにグラスを置いた。
