群がる蝶を無視して満島さんを探し続けた。 『満島さん』 事務室から出てきたところで遭遇し、名前を呼んだ。 満島さんは振り返ると私をみて止まった。 『…?あの、』 さっき美容院で渡された封筒を渡す。 「…っ、あ、ありがとう」 少しして我に返った満島さんが封筒を受け取る。 「もう準備終わったから、昨日いた部屋でゆっくりしててね。喉乾いたら呼んでくれれば飲み物持っていくから遠慮なく言ってね」 『わかりました』 そのまま待機する部屋へ向かった。