「おっはー!」 今日も遅刻ギリギリ、全力で自転車をこいで自転車置き場に着くと見慣れたいつもの後ろ姿を発見しては突っ込まずにはいられなかった。 「いたっ!…あ…おはよ。」 奴が発した「あ」という言葉には何だまたお前かという意味も込められているのだろう。 そんなのどうだっていい。これが私の1日の始まりなのだ。 「始まりにすんな!」 ベシッ どうやら声がもれてしまっていたらしい。 頭にチョップを入れられ地味に痛い。