体育館に行くと既に部活は始まっていて5対5のミニゲームが行われていた。
「浅野!!行けっ」
先輩が声をかけた方を見るとそこにはいつものように男子に混じってる浅野の姿があった。
浅野が放ったシュートは綺麗な放物線を書いてゴールに吸い込まれた。
………………。
「きゃー!、」
ボーと様子を見ているとその黄色い声によって現実に引き戻された。
どうやら上で見てた女子が発したものらしい。
「やばい。今の浅野先輩かっこよかった。。」
その言葉が俺の耳に届いて思わず納得してしまった。
「ん、あ。藤川やっときた。」
シュートを決めた浅野が入口に突っ立ってる俺の存在に気がついて声をかけてきた。
それに反応したバスケ部員達も一斉に俺の方にバッと振り向いてきた。
「藤川〜お前がいねぇとあの女止めらんねぇよ!!なんだよあれ本当に女かよ!!」
俺にすがりつきながら弱音を吐いたのは主将でもある大神先輩。
「安心してください。俺が来たからには1本も決めさせませんから。」
ニコッとハニカム程度に微笑むとまたしても女子の黄色い声が体育館に響き渡った。
ただ目の前に居る女だけが本当に俺の発言に頬も染めていなければ黄色い声も上げておらずただただ睨んで威嚇してきている。
「上等。やってやろうじゃないの」
その時俺は思った。
そういえばこいつは女じゃなくてゴリラだったと。
