先生に連れられ教室の前に来た
『❪神田❫俺が先に入ってホームルーム
始めるから呼んだら入ってきてな』と
あの笑顔で言われてうつむきながら
小さい声でなんとか
『❪真優❫はい。』と言った。
ガラガラガラ
『❪神田❫みんな、おはよう!
ホームルーム始めるで〜』
先生が入っていった瞬間
『なーなーカンちゃん転校生って
うちのクラスなんやろ!??』
『可愛い子こーーーーい』
『は???イケメンやし!!』
『早くみして!!』
とさっきまでも騒がしかったが
更に騒がしくなった。
てゆうか可愛い子とかイケメンとか
ハードル上げないでーーーーー。
冷や汗をかいてきた。
『❪神田❫お前らなぁ。ほんまに
そーゆーことだけは情報早いなぁ笑
まぁ、みんなお待ちかねやし
シンカワ〜入っておいで〜』
呼ばれてしまった。
私はもう逃げたしたい気持ちでいっぱいで
足は、ほぼ逃げ道の階段へ向いてる。
すると先生が出てきて
『❪神田❫どしたん?体調悪いん??』
とうつむいてる私の顔色が見えるようにと
先生はしゃがんで私の顔を
のぞき込んできた。
恥ずかしすぎて階段の方へと走り出そうとした瞬間、先生に腕をつかまれ
振り向くと爽やかな笑顔で
『❪神田❫逃がさへんで?シンカワ』と
言われ、手をつかまれて教室に
引きずり込まれた。
教室に入った瞬間クラス中から一斉に
声が飛んできて混乱して何を言っているのか分からず先生に教卓に連れていかれ
『❪神田❫はい、シンカワ自己紹介♪』
と言われ
『❪真優❫え、えっとし、しんかわまゆです。
東京から来ました。
よよろしくお願いします。』
と見事に噛み倒し、お辞儀をしてから
起き上がれずにいると
先生が『❪神田❫席は・・・そやなぁ
やっぱしアラカワの隣やなぁ教卓からも
よく見えるし!!はい、シンカワあの空いてる席行って♪』と言われ早く教卓の前から消えたくてサッと空いてる席に座った。
すると右隣から『ちっ』と鋭い舌打ちが
とんできて嫌だなーと思いつつも
ふその方を見るとアラカワが物凄く不機嫌そうにこちらを睨んでいる。。。
神田先生酷すぎる・・・泣泣。
上手くやっていけるわけが無いよ。。
『❪神田❫じゃあみんなシンカワと仲良くな』
といって私に微笑んで
先生は出ていってしまった。
1日中どこのグループに入れてもらおうかと
みんなを見ていたけど逆に明らかに感じるクラスからの視線とひそひそ話。
誰も近づこうとはしてこないしとうとう
お昼休みになり、
私はいてもたってもいられなくて素早く立ち上がり教室を後にした。
トボトボなんとなく中庭へ行き、
そこで食べることにした。
中庭に誰もいない事を確認し、
『❪真優❫あーーーーーー!!!
東京に帰りたーーーーい莉子に会いたいよーーーー泣泣』と思い切り叫んだ。
あー。我ながらミジメすぎて涙が出そうだ
ぶはっと吹き出す声がしてとっさに
後ろを振り向いた。