学校近くの体育館で、演奏することになっていた日。 大きな拍手を浴びてステージを降りたあと、外は突然の雨。 お客さんがいなくなった後の片付けで、雨の中ひとりトラックに楽器を積む先生を見つけた。 あたしは何にも言わずに、雨の中に飛び込んだ。 「手伝います」 「お、ありがと…」 二人で濡れながら片付けて、少し冷えた体。 だけど楽器ケースを渡す時に触れた先生の手に、あたしは熱くなった。 先生、知ってた? 本当はあれ、わざとなんだ。 先生に、触れたかったの。