瞼の裏は光溢れる幸せな天上世界。だって、嬉しかったのだ。よく判らない理屈でもって、ヤツは私を今すぐ抱くことにしたらしい。だけど拒否反応どころかすぐに潤う自分の体。あらあら、あのおぞ気は拒絶はどこに行きましたか、状態だ。
普段無口で、無表情のヤツが見せる、滅多にない情熱的で熱い熱い時間。低い声が心地よくて、私は喜んで彼に応える。
二人で時間を分け合うって、何て素敵─────────・・・
そう、思っていた。
だから単純な私は、簡単にゲロってしまっていたらしい。えーと、つまり、プレゼントの場所ですよね。
ヤツは、あの全ての行動が面倒臭いと発言するダレ男と本当に同じ人物か!?と思うほどの器用さと熱心さで私の全身を揺さぶり、その合間に少しずつ問いかけをしてきた(らしい)。理性が遥か彼方へびゅ~んとぶっ飛んでいってしまっていた私はヤツの誘導尋問に簡単に引っかかり、ベラベラと隠した場所やその発見順序を喋った(らしい)。
何せ記憶にないのだ。
あまりにも久しぶりの行為で、しかも結構激しかったため、体力を消耗した私はその後眠ってしまった。ヤツは眠りはせずに私から聞き出した場所に向かい、さくっとプレゼントを発見したらしい。
全てを知ったのは、私が目覚めた夕方の話。プレゼント探しを開始させたのは昼食後だったから、私はどうやら3時間も寝てしまったのだな、とベッドの上でぼや~っと時計を見上げて思ったのだった。
・・・あら?ええと、どうしてこんなことに?
私は乱れた髪の毛に片手を突っ込んで、更にかき回してからぼーっと考えた。



