新・鉢植右から3番目



「プレゼントは有難い」

「へ?あ、ああ、うん」

「だけど、探すのは面倒くさい」

「そんなこと判ってるわよ!じゃなくてこれは一体何なのですかー!?」

 ってか、お前男だったんだなあ!私はそこでようやく、実は夫にベッドの上に押し倒されているのである、と気がついた。いやあ、だって余りにも久しぶりでさ!それに私は、本当についさっきまで、プレゼントの在り処がバレたのだろうって思っていたのだ。

 だから、どうして今、これなの~!?ってな心境だった。

 混乱はしていたけれど、状況がわかったので体から力を抜く。ヤツもそれに気がついたようで、私を押さえつけていた両手を離してニヤリと笑った。

「だから」

「だから?」

 あら、もしかして大地君ご機嫌ですか?私は組敷かれたままで、ぽけっとヤツの微笑を見上げた。珍しい、彼の楽しそうな顔を。


「───────くれるのは、これでいい」



 こらこら、妻をこれとは何様だ。一応、そう心の中で突っ込んだ。だけれども、その時私は既に目を閉じていた。唇から首筋にと感じるヤツの温度や、私の体の上を自由に動く両手の感触に飲み込まれていく。

 うーん・・・全然大丈夫。私、君に触れられても大丈夫だわ。────────いやいや、大丈夫っていうより・・・。

 知らずに微笑んでいた。

 なんか、嬉しい。