「プレゼントは有難い」
「へ?あ、ああ、うん」
「だけど、探すのは面倒くさい」
「そんなこと判ってるわよ!じゃなくてこれは一体何なのですかー!?」
ってか、お前男だったんだなあ!私はそこでようやく、実は夫にベッドの上に押し倒されているのである、と気がついた。いやあ、だって余りにも久しぶりでさ!それに私は、本当についさっきまで、プレゼントの在り処がバレたのだろうって思っていたのだ。
だから、どうして今、これなの~!?ってな心境だった。
混乱はしていたけれど、状況がわかったので体から力を抜く。ヤツもそれに気がついたようで、私を押さえつけていた両手を離してニヤリと笑った。
「だから」
「だから?」
あら、もしかして大地君ご機嫌ですか?私は組敷かれたままで、ぽけっとヤツの微笑を見上げた。珍しい、彼の楽しそうな顔を。
「───────くれるのは、これでいい」
こらこら、妻をこれとは何様だ。一応、そう心の中で突っ込んだ。だけれども、その時私は既に目を閉じていた。唇から首筋にと感じるヤツの温度や、私の体の上を自由に動く両手の感触に飲み込まれていく。
うーん・・・全然大丈夫。私、君に触れられても大丈夫だわ。────────いやいや、大丈夫っていうより・・・。
知らずに微笑んでいた。
なんか、嬉しい。



