ひとつ屋根の下



目が覚めるとそこは病院だった。


私は何が起きたのかさっぱり分からなかった。

確か、家族で遊園地に向かっていて...

そうだ!事故にあったんだ。

身体の感覚があるということは生きているんだ。



「八神さん。お名前と生年月日を教えてください。」

『20○○年...11月...11日生まれ...の17歳...です。』

「ありがとうございます。ここはどこだか分かりますか?」

『びょ...ういん?』

「はい。事故に遭われたのですが、覚えていらっしゃいますか?」

『は...い。』


私はお医者さんとまるでリハビリのように会話をした。


「まだ、意識が朦朧としていると思うので、ゆっくり休んでください。」

『は...い。』


私はそのまま吸いこまれるように眠りに落ちた。