ひとつ屋根の下



「なんで庚が。」


そう呟いたのは四ノ宮君だった。


「なんか頼み事があるらしい。それと駿万(しもん)と天斗(たかと)も読んできて、いつもの場所に。」


六波 駿万(ろくは しもん)は隣のクラスのやつで、私とは幼稚園からの腐れ縁だ。

駿万をイケメンと思ったことが無いと愛梨に言ったらやはり眼科に行ったほうがいいと言われてしまった。

意地悪ばっかりするし、私は世の中の女の子たちに言うイケメンが分からない。


七松 天斗(ななまつ たかと)は運動神経抜群の駿万いわく駿万のツレらしい。


この7人を女子たちはイケメンズと呼んでいる。

私は誰も顔を見たことが無い一式君をイケメンと呼ぶのはどうかとおもっている。

このイケメンズが総集結するとなって、女子たちはなにごとかと騒いでいる。

私には関係ないことなので、はしゃぐ愛梨を横に休みの日のことを考えながらお弁当を食べ続けた。


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