ひとつ屋根の下



私はとりあえず荷物を部屋に運ぼうとしたが、お兄ちゃんたちが率先してやってくれたおかげで私は手ぶらで部屋に入った。


「半分からこっちが洸な。」


そう言って駿万は部屋の真ん中で仕切られたカーテンを開けた。


私が凄く不安そうな顔でもしていたのか駿万は笑って、


「大丈夫。安心しろ。何もしないから。」


と言って頭を撫でた。


これも一応入っているんだけどなと思ったが、私はそんな駿万の手が好きなので何も言わなかった。