ひとつ屋根の下



確かに私の学校でイケメンズの家や親を見たことがある人がいなかった。

それは私たちの学校の七不思議の1つ出会ったことを思い出したと同時に、確かに小学校から一緒の駿万の親を見たことが無いことも思い出した。


「ずっと先生と...?」

「小学校上がる前ぐらいからな。」

「洸は全員の事知ってるか?」


先生は申しわけなさそうに私と駿万の会話の間に入ってきた。


「それはもちろん。というか学校で知らない人はいないと思います。」

「そっかそっか。じゃあ自己紹介はいらないかな?」

「待って下さい。学校で回っている僕達の事が本当のこととは限りません。なのでちゃんとしといた方がいいと思います。家族になるんだし。」


そう言い出したのは四ノ宮君だった。


「それもそうだね。」


この先生の声を合図に私たち家族の自己紹介が始まった。