リビングから聞こえてきた声には聞き覚えのある声が混じっていた。
「おい、みんな新しい家族だぞ。」
先生が急にお兄ちゃんたちに言うので、私は顔を見ないまますぐ頭を下げて自己紹介した。
「はじめまして。八神 洸です。中学2年です。よろしくお願いします。」
私が顔を上げると私は目がまん丸になっていたんだとおもう。
そんな私とは裏腹に、見覚えのあるお兄ちゃんたちが優しい目でこちらを見ていた。
「洸そんな堅苦しくしなくても...」
優しくわらいながら私に話しかけてきたのは駿万だった。
「な、なんで先生と住んでるの??」
「あれ?俺に親がいないこと言ってなかったっけ?
」
「言ってない!!」
「そうだったか。」
駿万はコロコロ笑っていた。