黄色い花



「皐月の友達は俺の友達だから!」


「え?」



アツシに心を読まれた?

あたしが思っていたことに
答えるように急に言って来た
アツシに、びっくりした。

「あやとも仲良くなりたいし!よろしくな!」

「俺も俺も!」


アツシとリョウの言葉にあたしは
泣きそうになった。

あたしは少しでも自分の病気のことを
忘れていられる。

「うん!ありがとう」


あたしが微笑むとは逆に皐月は
何故か焦ったような顔をしていた。

「待って!俺が一番の友達だし!ね!あや!」



い、いま、あやって言った?!

皐月に呼び捨てされてにやけが止まらず
そんな皐月もカァーと赤くなり
案の定みんなに冷やかされた。