黄色い花



「あ!和さん!!おはよう〜」

海の家について和さんがサーフィンボードを
磨いていた。

「お!おはよー!て夜だけどな!」

がっはっはーと笑う和さんは
あたしも病人ではなくちゃんと
人そのものの扱いをしてくれる。

そんな和さんだからこそ
あたしはここに来れるんだ。



「皐月なら友達と買い出し行っちまったから中に入って待ってな!」


「はーい!」


なんだ、買い出しかあ〜。



「あやー!おはよ。なあに〜?皐月待ち〜?」

えりちゃんが中で雑誌を広げてて
あたしを見てニヤニヤしてる。

「そんなじゃ!まぁ、そうだけど…」

あたしもついつい照れてしまう。