黄色い花



日焼けクリームを塗って下に降りた。
まだ日が出てるから店のカーテンも
閉まってくれていた。


店に行くと1人カウンターに座ってる
皐月がいた。

「お父さんは今買い物行ってるからゆっくりしていいからね。」

気を利かせてくれたお母さんは
自室に戻っていった。







「あやちゃん…あの日…」


久々に見た彼は相変わらずあたしには眩しい

「ちょっと体調悪かったからさ!ごめんね?」

嘘ってバレてないよね。

「そっか…あの日えりさんも様子おかしくてさ、次の日に和さんと言い合ってたから…それに…あの人達…」


あの人達はきっとカンナ達のことだろう…


「あ、あはは、小学校一緒だった子!懐かしくてさ!あはは、話してたら運悪く体調がさ!」

「あやちゃんさ、嘘下手だよね。」


え___


「嘘なんて…」

「俺さ、小さい頃から家族関係があまり良くなくてさ、親の顔色伺ってきたんだよ、だから人がつく嘘とか見破れるんだよね。感情なんてかくしきれるもんじゃないんだよ。」

真剣な眼差しであたしを見る皐月に
すごく動揺した。けど


どこかで気づいて欲しいと思うあたしもいた。