黄色い花



「なんだよ〜外出られんじゃん!あのダサい格好はしないの〜?」

ゲラゲラ笑うカンナにあたしはなにも言えなかった。隣でえりちゃんが困惑していた。

カンナはあたしをいじめていた張本人だ。
でもなんでこのタイミングで…__

「なんか言えよ?」


なにも言わないあたしにカンナがキレてきた。

「てか可愛くね?俺ふつーにタイプ〜」

「俺も〜スタイルよくね〜?」

カンナのツレの男達があたしを舐め回すように
見てきた…

それによりさらに不機嫌になったカンナ。
「ちょっと冗談やめなよー、こいつ昼間は外でらんないんだしいつ死ぬか分かんないんだよ?日に当たれないから肌も白くて幽霊みたいじゃーん!」


ねえ、なんで、


あたしがなにかした?


皐月に聞かれてない事を願ってる自分がいる。

まじかよーてゲラゲラ笑うカンナ達…

えりちゃんが何か、言おうとしたけど
あたしは首を横に振った。