「あははははっ!!結構結構!お腹が空いてるのはいい証拠。今夜はご馳走だよ〜。」
豪快に笑ったアキラは愉快そうな笑顔を僕に向けて、伸びをする。
「歓迎会も別でやるしな。」
「えっ、歓迎会?」
「うん。誰か家に来たときに毎回恒例にしてるの。つっても久しぶりに歓迎会なんてすんだけどね。」
部屋の窓をガラッと開けて、アキラはそう言った。
「さて。ご飯まではまだ少し時間あるからおやつでも食べる?」
「あ、いえ、いらないです。」
「そっか。緊張して疲れたでしょ?ちょっと休んでなね。それから敬語は禁止だから〜。んじゃ、また呼びに来るよ。」
バタンと閉まったドア。
嵐みたいに去ったアキラのいない部屋は急に静かだ。
少し寝て時間でも潰そうか。


