学校と家までの間にある幼稚園。
菫と颯太が通ってるところだ。
幼稚園の周りをぐるっと回って菫と颯太いねえかなって探すんだけど、たまに菫の声とか聞こえて楽しい。
まあこういうために不審者対策で中は見えねえようになってるけど。
たまに草の間から見えたりすんのよ。
今日もぶらっと幼稚園まで歩いてたんだけど、那月が幼稚園の前のガードレールに腰掛けてぼーっとしてるのを見つけた。
「おい。」
「…ハル!?」
声をかけるまで気づかなかったみたいでやっぱり変に思った。
「何してんだよ。」
「あ、うん…。」
「学校は?」
「えっと…。」
言葉を濁すから聞くのやめた。
「まあいい。帰るぞ。」
那月の腕をぐいっと引っ張って家に連れ帰った。
「ハル…。」
「なに。」
「ごめん…。」
意味わかんねえ。
「別に謝られることされてねえけど。」
「…そうだね。」


