first・きす

帰りのHRで担任から、
球技大会についての知らせがあった。

「8月8日に球技大会がある!
種目は、女子がバスケ、バレー、テニス、
男子が、サッカー、バスケ、野球だ!
この時間で役員男女各1人と、
誰が何に出るかを決めるぞ〜」



「「先生ー、ナナ・俺、バスケ出ます!」」


「おお!お前ら気が合うな!
同時にバスケ出ると言うなんてな!
じゃあそんな気が合う高瀬と山内に役員
お願いするぞ〜!笑」

と先生が言った。
その瞬間男子が叫び出した。
「はあ〜!?」
「颯太ふざけんなよおおおお!」
「先生そんなのおかしいだろ〜!!泣」
などとわめいている。

女子も小声で
「いいなぁ、ナナ颯太くんと…」
「あたし変わりたい…」
とか言っている。

颯太はそんな声を気にせず静かに喜んだ。
那奈星は少し気まずそうにしていた。

「お前らうるさいぞ〜。
決まったことだ!もう仕方ない!
高瀬〜、山内〜、今日の放課後話し合いがあるから会議室に行ってくれ〜」


そう言うとまた男子が騒ぎ始めた。