first・きす

「セーフ!?」

勢いよくドアを開け、そう叫んだ。
みんなが遅いやら汗かいてるやら
返してくれた。

汗を軽くぬぐい、席に着く。
すると親友の玲斗と直哉と仁智が
声をかけてきた。
隠す必要もないと思い振られたことを伝えた。

「まじ!?よっしゃあ!!」
「そうたモテるから不安だったけど
まあよかったぜ〜」

(…はは…)
こいつらも山内さんを狙っているのは
知っている。だから予想通りの反応だ。

でも少し泣きたくなった。

そして先生がきて授業が始まった。