first・きす

「…くん、高瀬くん!」


名前を呼ばれているのに気づき、
はっとした。

山内さんの方を見ると、
「高瀬くん大丈夫?
話し合い終わったよ?」
と心配そうな顔で言ってきた。

「あ、ああ。ごめん…」

そう言うと、俺は1人で教室へと向かった。