「いってきます」




誰からも返事があるはずない部屋にあいさつをして学校に向かう。

これが私の日課。


高校なんていっても無駄だと思ってた。早く働いてこの家をでていく。そう決めていたけど、中卒で雇ってくれるところなんてどこにもないのが現実。


母は16歳の時に私を産んだ。
父は私ができたとわかったとたん逃げたと聞かされた。