「・・・・だりぃ」
俺がそう言うとコシヒカリや風恋に黙って話を聞け。と注意される。
本当にダルイ。
おまけに校長はさっきからこのざわざわした雰囲気に舌打ちばかりしている。
校長先生の話になって、お説教が始まった。
それからマイクはどんどんほかの先生に周り、お説教が長く続く。
そして、俺は先生たちの話を聞き流していくうちに意識が遠のいていった。

「G組さん、立ってください。」
そんな声が聞こえて俺は顔を上げる。
いつの間にか始業式は終わっていた。
「まったく、お前は今日寝に来たのかよ」
コシヒカリがオレに向かって笑いながら言ってくる。どうやら俺は寝ていたらしい。
体育館から教室に移動し、すぐに帰りの会が始まる。
これじゃあさっき、コシヒカリが言ったように寝に来たようなものだなと思う俺だった。