「あの。」 とりあえず、近くにいた男の人に 声をかけてみる。 「あぁ?」 うわ。みるからに面倒くさそう人。 「今って何年ですか?」 そう問いかけると、 は?といった表情で私を見る。 「文久3年だが。 お前、頭でも狂ったか?」 やっぱり。 私は俗に言うタイムスリップというやつをしてしまったらしい。 「ありがとうございました。」 それだけいうと、私は背を向け ある気だそうとする。