誠の武士と殺し屋少女




「は?」


森を抜けて見た景色は、
まるで時代劇のセットのようだった。


着物を着たちょんまげの男や、
長い髪を後ろで結んでいる男。


舞妓さんのような髪型をしている
女もいて、この人も着物を来ている。



「江戸時代みたい」



そこで私は、自分の服装を見てみることにした。



「は!?」


急に大声を出した私に、
周りの人はみんな私のほうを向いた。


((いやいや、なんで私こんな格好してんのよ。おかしいでしょ。))


そう。私の格好は、
本当に江戸時代の町娘のような格好だったのだ。