誠の武士と殺し屋少女



私と沖田総司は視線を逸らさない。


「霜月さん、
あなたには聞かなければならないことが
あるようだ。」


私は返り血のついた頬を拭い、


「私はあなたに話すことなどありません。少し刀が使えるだけの町娘ですよ?」


少し笑ってみせた。


「嘘ですね。
普通の町娘ではなさそうだ。」


そんな私とは対照的に、殺気をしまいきれていない冷たい目をした沖田総司が私を睨む。


「安心してくださいよ。
私はあなた方の敵になるつもりはありません。」


私はまたニコリと笑った。