誠の武士と殺し屋少女


「ふむ。ではもうここに居なくていいぞ。自分の家に帰りたまえ。」


「!?」


近藤勇が言った言葉に驚きを隠せずにいるような土方歳三。


「こんなヤツの言うこと、信じていいのかよっ!?」


土方歳三はそんなことを言う。


「では、帰らせて頂きます。」


私は立ち上がって、襖を開けた。

帰る場所なんてないけど…

とりあえず、現代に帰る方法をさがさなきゃ。


「総司、彼女を屯所の前まで送ってあげなさい。」


「御意。」


先ほどの返事とは全く違う返事に、
私は笑いそうになるも耐えた。


「さぁ、行きましょう」


沖田総司に連れられ、私は部屋を後にした。

そして、最後まで土方歳三は私を見ていた。