眼鏡とハンバーグと指環と制服と

なんとなく、お昼ごはんを食べる気にもなれなくて、膝を抱えてソファーに座
ってテレビを見てた。

何度も携帯をチェックするけど、電話も、メッセージも送られてこない。

不安で亜紀ちゃんたちに相談してみようかな、とか思ってたとき。

「夕葵!大丈夫!?」

……なんか凄い、顔面蒼白ななつにぃが、大慌てで帰ってきた。

「なんともない!?病院行く!?」

「……なつにぃ?どうしたの?」

「勇が、夕葵が自殺を図ったって……夕葵?
なんともないの?」

「だーかーらー。
ちょっと待て、っていっただろ!?
おまえは人の話をよく聞け!」

すぐに息せき切った勇にぃと歳にぃがきて、事情を説明してくれた。
それを聞いてなつにぃは、腰が抜けたみたいにへなへなと座り込んだ。

「ゆずちゃん。
ゆずちゃんがそんなことするほど、ほんとに嫌だったんだ、って僕、凄く後悔
したんだよ?
あんまり心配させないで」