眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「おかえりー。
なつにぃ、ちょっとここ、座って?」

「な、なに?ゆずちゃん」

正座して私の前の床を指すと、完全になつにぃは怯えてた。
おどおどしながら、渋々私の前に正座する。

「今日のあれ、なに?」

「あれって……?」

……誤魔化す気みたいですが。
目が泳いでますよ?

「みんな上手く誤魔化されたみたいだけど。
なんでああいうこというの?」

「だって教頭先生、しつこいんだもん……」

「だってじゃなくてね?」

背中を丸めて上目遣いで私のことをみているなつにぃの目には、もううっすら
と涙が溜まってる。

「それで教頭先生に疑われたら、元も子もないないんだよ?」

「大丈夫だよ。
教頭先生、結婚してるなんて、疑ってなかったもん」

「へっ?」

……あの疑り深い教頭先生が、そんなはずは……。