眼鏡とハンバーグと指環と制服と

髪が長くて、眼鏡をかけた、優しそうな人だった。

彼女が微笑んで差し出してくれたアメを、何故か素直に受け取れなかった。

ふたり目はなつにぃが大学生、私が小学校二年生の秋。

家の前で彼女と一緒のなつにぃに会って、今日はごはんはいらないっておばあ
ちゃんに伝えて、っていわれた。

知り合い、って聞かれて、妹みたいな子だよって、彼女に笑って答えてる、な
つにぃに腹が立った。

三人目はそれからちょっとあいて、なつにぃが教師、私が中学校一年生の夏。

やっぱり家の前で彼女連れのなつにぃに会って、ごはんはいらないっていわれ
た。

いままでの彼女と違う、ちょっと派手目な女性。

何故か私を見て、見下したように笑われた。

酷くあたまにきて、一週間、なつにぃと口きかなかった。

……こうやって思い起こしてみると、もう幼稚園の頃からなつにぃのこと、好
きだったんだなー。
そういえば、失恋したって泣いて私のところにこなくなったの、最後の彼女を
連れてきたあとからだ。

……なにが、あったんだろ?

「ただいまー」