眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「そういえば、一史くんって夏生の小さい頃にそっくりだって。
ということは、さ。
きっと夏生の子供もあんな感じなんだろーなー」

「……ゆずちゃん」

「な、なに?」

真剣な顔で、夏生が見つめる。
なんだかちょっと怖くてたじろいだ。

……’僕、すぐにでも子供欲しい’

耳元で囁かれた声に、全身が熱くなった。

「書類の上では家族だけど。
でも、それじゃダメなんだ。
ゆずちゃんと、ちゃんと血の繋がった家族になりたい」

「……うん」

「子供ができたら、その子を通じて血の繋がった家族になれるでしょ?
だから」

……きっと夏生、また私がいなくなっちゃわないか、どことなく不安なんだと
思う。
それに私も、夏生と血の繋がった家族になりたい。

「……いいよ」

夏生の唇が、私の唇にふれる。