眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「夏生……」

「ああ!ゆずちゃん、泣かないで……」

困ったように夏生が私のあたまを撫でる。

……私はどれだけ、夏生を心配させたんだろう。

優しい夏生。
大好きな夏生。
……うん。

ごはんが終わって、コーヒー片手に並んでソファーに座る。
一緒にテレビを見ながら、タイミングを計ってた。

……いったらきっと、夏生は喜んでくれる。

わかってるんだけど、なんか恥ずかしくてなかなかいいだせない。
そのうち番組が終わって……俯いて、夏生の袖を引いた。

「なつ、き」

「ゆずちゃん、どうしたの?」

夏生の声はちょっと心配そう。

「あの、ね?
ほんとに、ね?
ほんとに、夏生さえよければ、だけど。
……結婚指環、また、私に……頂戴」

「ゆずちゃん!」