眼鏡とハンバーグと指環と制服と

大学行くにしても、夏くらいから真剣に勉強すれば間に合うから焦って決めな
いで、そういわれて、とりあえず忘れない程度には勉強しておくことにした。


……私の気持ちが落ち着き始めると。
夏生がどうして芝浦の家のことを隠していたのか、教えてくれた。

「事故のことは柏木さんから聞いたんだよね?」

「うん。
轢き逃げ、だって。
犯人は捕まってない、って」

「……犯人、もうわかってるんだ。
芝浦香奈恵」

「……伯母様、が?」

「そう。
お葬式のあと、どこで聞きつけたのか、芝浦会長とあの香奈恵って人が来た。
僕もすぐわかったし、なによりあの女の顔見た途端、ゆずちゃん発狂しちゃっ
て」

「……そう、だったんだ」

夏生がそっと、私の肩を抱いた。
気が付いてなかったけど、私の身体は恐怖で震えてた。

「……やめようか?」