眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……なんで」

……私のやったことは。
無駄、だったの?

「ゆずちゃん犠牲にしてまで、しがみついとくような仕事じゃないもん。
それに、ゆずちゃんがいなくなって、僕、やっと気付いたんだー。
ゆずちゃんはずっとこんな思いしてたんだ、って。
そしたらもう、続けられないよ」

「……そう、なんだ」

「うん。
それに僕、教師になった動機が不純だし」

「……え?」

「ゆずちゃんと一緒に、学校生活送ってみたかったんだ。
きっと、紫子さんが通ってたあの学校、選ぶんだろうなって思ってたから。
だから、教師になったんだー」

「……夏生は、莫迦、なの……?」

「そうかもねー」

ふふっ。

ゆるーい夏生の笑顔。
それ見てると胸が苦しくなってくる。

「……いま、は?」