眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「うん?
そんなことしないよー。
ゆずちゃんは別にかまわないって、いってくれたみたいだけど。
でも、僕の奥さんはずーっと、ゆずちゃんひとりだから」

……電報の意味、気付いてたんだ。

「けど、私、は」

「その話はあとからねー。
いまはごはんを食べよ?」

「……うん」

黙々とごはんを食べる。
濃いお味噌汁と焦げたベーコンエッグが、おいしいと思うのはなんでだろ?


夏生が片付けてるあいだに服を着替える。
タンスの中身も変わってなくて、洋服もそのままになってた。

リビングに行くと、夏生がコーヒー淹れて待ってた。
手招きされて、並んで隣に座る。

「夏生、……学校、は?」

さっきから気になっていたことを聞いてみた。
だってもう、九時を回ってる。

「僕ね、あれから学校、辞めたんだー」