眼鏡とハンバーグと指環と制服と

仕方なく朝から岬さんに、おじいさまから送られてきた振袖を着付けてもらっ
て、本家に来ているというわけです。

「新年、明けましておめでとう。
昨年は倒れて心配をかけたが、もう大丈夫だ。
今年も一族の繁栄のために、力を尽くしてくれ」

広すぎるだろっ、ってくらい広いお座敷に一クラス分くらいはいるんじゃない
かな、くらいの人たち。

柏木さん曰く、従兄弟、とか二従兄弟、と簡単に説明できる人は全部で五人く
らいで、あとはおばあさまの弟さんの娘さんの旦那さんの妹さんの子供、とか
複雑な関係の人がほとんどらしい。

上座にはおじいさまとおばあさま。
その並びの奥に伯母様夫婦。
おじいさまたちを挟んで反対側に、晃匡さんと私。

……そして私は。

お座敷中の注目を集めてた。

「去年、やっと武史の娘の夕葵を引き取ることができた。
……夕葵」

「お初にお目にかかります。
夕葵、です。
至らない点も多いかと思いますが、よろしくお願いいたします」