「ああ。
先方に行く途中で、こちらも急ぎではないですが、用があったことを思い出し
まして。
電話をしたところ、別に呼んでないといわれました。
それでおかしいと思い、急いで戻って参りました」
「……そう、なんだ」
「はい」
柏木さんはまだ、私の背中を撫でてる。
何故か、夏生にされてるって錯覚しそうなくらい、気持ちいい。
「夕葵さんは、もしかして、その、……まだご経験が?」
「……ない、です。
おかしいですよね、結婚してたのに。
でも、夏生は私が卒業するまでしないって決めてたから。
教師と生徒だから、って。
そういうとこ、妙に真面目な人だったから」
「そう、ですか」
「……はい」
「今日はもう、ゆっくりされていてください。
あとでお茶、お持ちしますから」
「……はい」
ゆっくりと、柏木さんが離れる。
もっとこのままでいて欲しいと思ったことに、罪の意識を感じていた。
先方に行く途中で、こちらも急ぎではないですが、用があったことを思い出し
まして。
電話をしたところ、別に呼んでないといわれました。
それでおかしいと思い、急いで戻って参りました」
「……そう、なんだ」
「はい」
柏木さんはまだ、私の背中を撫でてる。
何故か、夏生にされてるって錯覚しそうなくらい、気持ちいい。
「夕葵さんは、もしかして、その、……まだご経験が?」
「……ない、です。
おかしいですよね、結婚してたのに。
でも、夏生は私が卒業するまでしないって決めてたから。
教師と生徒だから、って。
そういうとこ、妙に真面目な人だったから」
「そう、ですか」
「……はい」
「今日はもう、ゆっくりされていてください。
あとでお茶、お持ちしますから」
「……はい」
ゆっくりと、柏木さんが離れる。
もっとこのままでいて欲しいと思ったことに、罪の意識を感じていた。



