眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「おまえ!」

「……あちらでお話しいたしましょうか、晃匡様。
夕葵さん、少し待っていてくださいね」

私を安心させるようにか。
柏木さんの手が、あたまにぽんぽんとふれた。
私はただ、こくこくと頷くことしかできなかった。


少しして柏木さんが戻ってきても、私はあたまから布団をかぶってがたがた震
えてた。

「夕葵さん。
……失礼します」

……躊躇いがちに背中に廻った手に、ぎゅっと抱きしめられた。

「深呼吸、しましょうか。
落ち着きますから。
……吸ってー、吐いてー」

いわれるがままに深呼吸すると、少し気持ちが落ち着いた。
柏木さんはゆっくりと、私の背中を撫でてくれてる。

「落ち着きましたか?」

頷いたけど、まだ柏木さんは私を抱きしめたまま、背中を撫でてる。

「……なんで?
柏木さん、追い出したって……」