眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「……はい」

仕方なく、いわれるがままに一本飲み干し、おとなしく口を開ける。
また指が入ってきて、吐かされた。

「これから本家で飲食されたときは、なるべく早いうちに吐いていただきま
す」

「……毎回、ですか?」

「はい」

……柏木さんは普通な顔していってるけど。
吐くの、結構苦しいんですが?
それに、柏木さんの手を汚すのも申し訳ないし。
でも、仕方ないんだろうな。


帰りにグループの研究室、ってところに寄った。
私が吐いた物を鑑定に出すんだって。
いままで吐いてたショートケーキも出してたそうだ。

帰りの車の中で食べてたサンドイッチはお預けになった。
結果が出るまで食べたらダメだって。

おなかがすいて集中できない状態で柏木さんの授業。
でも、柏木さんは心配で仕方ないのか、ちょこちょこ私の顔色を確かめる。

お昼前に結果が出てなにも出なかったことがわかると、柏木さんは安堵したか
のようにため息をついた。