眼鏡とハンバーグと指環と制服と

「ああ。
お目覚めになりましたか」

声をかけると、すぐに私の近くに来てくれる。

「ご気分はいかがですか?」

「……のど、渇いた」

私がそういうとベッドを起こしてくれて、冷蔵庫からお水のペットボトルを持
ってきてくれた。
しかも、蓋を開けて渡してくれる。
受け取ったペットボトルをゆっくりと傾ける。
まるで何日も水を飲んでないみたいに、あっという間に空になってしまった。
飲み終えるとまた、ベッドを倒して寝かせてくれる。

「なんで、私……?」

「三日間、眠ったままでした。
一度、意識が戻ってさらに一日」

「……どういう、こと、ですか……?」

「香奈恵様に薬を盛られたんです」

「え……」

……殺されそうになった、ってこと……?

「驚いていますか?
でも、この家ではこういうことが、日常茶飯事です」

「そんな……」