眼鏡とハンバーグと指環と制服と

顔を真っ赤にしてそういわれ。
私はなにもいえなくなって自分の部屋へと戻った。


その日の晩ごはんは。

……どう見ても買ってきたお総菜だった。

コロッケと、マカロニサラダ。
それにハンバーグ。

ごはんはかろうじて炊けたらしく、炊飯器からついでいた。

「……その、……すみません。
偉そうなことをいっておいて、こんな食事で」

「別にいいんじゃないですか?
私はいつもの、コース料理よりこっちの方が好きです」

「そういわれましも……」

「それに、晃匡さんと結婚したら、もうこんなごはん食べられないんですよ
ね?
もしかしたら、これが最後かもしれないし。
だから」

「……はい」

意気消沈している柏木さんは、なんか涙目でうなだれてる夏生と重なって、ち
ょっと可愛いとか思ってしまった。


柏木さんが買ってきたのはデパ地下のお総菜かと思ったら、意外にも近くの商
店街のものだった。